COLUMN

プロのハンドドリップ技術を自宅でも楽しめる、UCC ドリップポッド3

更新日:

2019年12月19日に、UCC上島珈琲・東京本部で同社のカプセル式コーヒーマシン「ドリップポッド DP3」のメディア向け体験会が開催された。

ドリップポッドシリーズはUCCが近年力をいれている家庭用カプセル式コーヒーマシンだ。2015年に初代モデルが、2016年には後継モデルとなる「ドリップポッドDP2」が発売されている。今回発表されたドリップポッドDP3はその3代目となるモデルだ。

近年、焙煎方法や抽出方法にこだわるサードウェーブと呼ばれる新たなコーヒーショップが日本各地に続々と登場して人気を集めていることもあり、自宅でもより本格的なコーヒーを楽しみたいと考えるコーヒー好きは多いだろう。

ただ、普段からハンドドリップを楽しむ人ならお分かりだと思うが、美味しいコーヒーを淹れるのは簡単ではない。水や豆、コーヒー器具をどう選ぶのかはもちろん、コーヒー器具にあった正しい淹れ方を知っておかないと、満足いくコーヒーを楽しむことはできないのだ。そういう意味では、自分でコーヒーをハンドドリップする、という嗜みは一般的には少しハードルが高いのかもしれない。UCCがドリップポッドシリーズのようなカプセル式コーヒーマシンの開発に力を入れるのには、こうした背景がある。

〜プロのハンドドリップ技術をいつでも再現できる〜
これがドリップポッドの開発コンセプト

発表会に先立ち、UCCのコーヒーマシンを手がけるSOLOフレッシュコーヒーシステム株式会社の柳原優樹社長が登壇し、ドリップポッドシリーズ開発の経緯を語った。

UCC ドリップポッドDP3
SOLOフレッシュコーヒーシステム株式会社の柳原優樹社長

UCCグループといえば、コーヒーにまつわるすべてを提供する日本有数のコーヒーブランドだ。コーヒーを農園から買い付けて焙煎や加工を行い、世界初の缶コーヒーの発明に代表されるように、誰もが気軽にコーヒーを飲めるサービスを長年にわたって提供してきた。さらに、最近では質の高いコーヒーを提供する直営店「上島珈琲店」を全国に展開するほか、コーヒーの愉しみ方をレクチャーするセミナーの開催などを精力的に開催している。

その原動力となるのは「誰にでも美味しいコーヒーを提供するだけでなく、正しい飲み方を伝えたい」という企業理念だ。しかし、コーヒー豆など飲料として未完成の商品の場合、美味しいコーヒーになるかどうかは「消費者の淹れ方次第」になってしまう。このUCCにとっての「ラストワンマイル」をなんとかしたいという思いこそ、ドリップポッドシリーズの開発の原点であると柳原社長は語った。

UCCの最新式カプセル式コーヒーマシン、ドリップポッドDP3のウリは、プロのハンドドリップ技術を自宅でいつでも再現できることだ。ではプロのハンドドリップ技術とは何か。

UCC ドリップポッドDP3
UCCアカデミー専任講師の村田果穂さん

それについてレクチャーしてくれたのはUCCアカデミー専任講師の村田果穂さんだ。村田さんによれば、美味しいコーヒーを淹れるときに大切なことは「豆の鮮度」「計量」「蒸らし」「抽出速度」だという。鮮度の高い豆を使い、適切なコーヒー豆の量を計って、きっちり蒸らしながら淹れ方にあった抽出速度を守ること。これがハンドドリップの基本だ。

ドリップポッドDP3は、このプロが掲げる基本をいつでも忠実に再現するコーヒーマシンなのだ。

ドリップポッドDP3の仕様と特徴

ここからはドリップポッドDP3の仕様や特徴について紹介していこう。

1.カラー&サイズ

使いやすく、暮らしになじむデザインを目指したドリップポッドDP3。本体カラーは淡い色合いの4色を用意している。サイズは幅133mm×奥行290mm×224mmで、テーブルや台所でも気兼ねなく置けるコンパクトなつくりだ。

UCC ドリップポッドDP3
こちらが2020年1月24日に発売となったドリップポッドDP3の全カラー。左からホワイト、ブラウン、アッシュローズ、ペールミント。

2.水タンク

水タンクの容量は約0.7リットル。水タンクは取り外すことができるので、定期的に洗浄するのが望ましい。本体には水あか洗浄機能のほか、本体内部乾燥機能も装備しているので衛生面でも安心。

UCC ドリップポッドDP3

3.操作系

操作系インターフェースは至極シンプル。写真下、一番左のインジケーターはモードのセレクトでコーヒー、紅茶、緑茶の3種類を用意。真ん中が抽出方法でスタンダード、より濃厚な味わいを楽しめるストロング、アイスの3モードからチョイスできる。一番右は湯量で7段階の設定が可能となる。

UCC ドリップポッドDP3
各メニューはバックライト付きなので、暗いところでも各種表示を確認できる。

4.カップ置き

カップを置く台は3段階に高さを調整できるので、使用するカップや湯量に合わせて調整可能だ。また、カップ台と上面の金属パーツは取り外しが可能なので、万が一コーヒーをこぼしても水洗いができるのも嬉しい。

UCC ドリップポッドDP3

実際にコーヒーを淹れてみる

ここからは実際にコーヒーを淹れる手順を紹介する。水タンクに水を入れたら本体上部にあるフタを開ける。ここにコーヒーカプセルをセットして、あとはインジケーターを操作してスタートボタンを押すだけ。

UCC ドリップポッドDP3
ワンプッシュで開くフタ。中央の黒いパーツのくぼみにカプセルをセットする。
UCC ドリップポッドDP3
こちらがドリップポッドシリーズのコーヒーカプセル。
UCC ドリップポッドDP3
カプセルの中には粉砕されたコーヒー豆が封入されている。フタを開けて鼻を近づければ、コーヒー好きにはたまらない、あの香りが楽しめる。
UCC ドリップポッドDP3
紙製と思われるカプセルの側面には、賞味期限がレーザーで刻印されている。使用するコーヒー豆はすべて国内で焙煎・粉砕したもの。
UCC ドリップポッドDP3
カプセルをセットしたら、電源を入れる。今回はハワイ・コナ・ブレンドのカプセルを使うので、前述のインジケーターで飲料の種類と抽出方法を選び、抽出方法をカプセルのフタに記載してある湯量を本体で設定。
UCC ドリップポッドDP3
設定が終えてスタートボタンを押すと、30秒ほどで抽出がスタートする。水タンクに入れた水をすべて温めるのではなく、抽出に必要な分だけ温めるので抽出開始までが早い! その後1分足らずでコーヒーの抽出は完了。

実際に抽出したコーヒーを味わってみたが、適度な酸味とフルーティな香りが魅力のハワイ・コナ・ブレンドの特徴そのままの一杯が楽しめた。雑味のないスッキリとした後味もさることながら、その抽出温度にも感心してしまった。熱すぎず、ぬるすぎず、この塩梅が絶妙なのだ。そもそもコーヒーには適温があり、湯温が高すぎると豆本来の香りや味わいが飛んでしまうし、ぬるすぎるのも論外である。

と、ちょっと偉そうなことを書いてしまったけれど、筆者は普段から自宅でハンドドリップを楽しむコーヒー好きである。普段はハンドドリップやフレンチプレスでコーヒーを楽しむが、最近は直火式エスプレッソメーカーも手に入れたりとコーヒーにはちょっとこだわりがあるタイプ(過去にはフライパン焙煎に挑戦したことも......)。

UCC ドリップポッドDP3
抽出が終わったカプセル。冷めたから取り出したが、表面に水分はほとんどないので、このままゴミ箱に捨てても問題ないレベル。ハンドドリップで面倒な後片付けの手間もないのは嬉しい。

そんな筆者がハンドドリップで失敗しがちなのが湯温の設定だったりする。当初はうまい一杯のためには妥協などしない、という気合いで温度計をお湯に突っ込んで湯温を計測していたが、次第に面倒になって最近では沸騰させたあとに「しばらく冷ます」という超アバウトな湯温でコーヒーを淹れてしまっていたりするので、季節や気分によってどうしても味にバラツキが出てしまう。

それからすると、湯温はもちろん湯量や抽出速度まで精密に制御するコーヒーマシンは、コーヒー豆本来の味わいを教えてくれる先生のようなものだ。ドリップポッドDP3が抽出したコーヒーを飲みながら、自分の淹れ方はいつの間にか基本から外れてしまっていたかもしれない、と素直に反省したのも事実だ。

粉末のレギュラーコーヒーもドリップできる

ドリップポッドDP3はカプセル式のコーヒーマシンながら、挽いた豆でコーヒーを抽出するための専用フィルターも同梱されている。カプセル式の手軽さは魅力だが、自分の好きな豆で飲みたいコーヒー好きには嬉しい装備だ。

もちろん、専用フィルターを使っても抽出までの操作方法には変わりはないので、抽出方法や湯量をあれこれ変えながら、いままでとは違うコーヒーの味わい方を模索してみるのも楽しみのひとつ。なんせ、プロのハンドドリップ技術を忠実に再現したマシンである。いままで選んできた豆もそうでない豆も、正しい淹れ方で飲むことで、自分が知らなかったかもしれない豆本来の魅力が引き出されるはずだ。

UCC ドリップポッドDP3
コーヒー好きには嬉しいレギュラーコーヒー用フィルター。メタルフィルターなので使用後に洗えば何度でも使える。
UCC ドリップポッドDP3
専用フィルターをセットするとこんな感じ。フィルターにはフタがついており、カプセルの時と同様に適切な湯の回りになるよう設計されている。
UCC ドリップポッドDP3
2020年1月24日に発売されたドリップポッドDP3。実勢価格は1万2000円程度、カプセルも8個入りで544円〜とお手頃プライス。

今回はUCCの最新式カプセル式コーヒーマシン、ドリップポッドDP3についていちコーヒー好きの目線で紹介をしてみた。これから本格的に自宅でコーヒーを楽しみたいと考えている人にとっては魅力的なマシンと言えるだろう。

次回はアイスやストロング、スタンダードなど、ドリップポッドDP3ならではの様々な抽出モードを駆使して各カプセルを楽しむレポートを公開する予定だ。

◾️UCCドリップポッド公式サイト
https://www.ucc.co.jp/drip-pod/

-COLUMN
-, ,

Copyright© CUCUMBER MAGAZINE , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.