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【ヴィンテージグッズコレクション Vol.2 / 80's "Scooters Run" Patches】

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Vespa(ヴェスパ)やLambretta(ランブレッタ)、そしてRabbit(ラビット)などヴィンテージの鉄スクーターにフィットする様々なアイテムを紹介する「ヴィンテージグッズコレクション」。

第2回目は、80年代の英国スクーターシーンを象徴するアイテムにフィーチャー。

パーツやウエア、そして車両そのものなど、時代を象徴するようなヴィンテージアイテムは、その世界のフリークたちを惹きつけるものだ。ただ、ここで紹介するのはちょっとした変わり種である。

身頃の前後に無造作に貼られたワッペンが目を引くベスト。LambrettaやSilkoleneなど好きなブランドのワッペンをペタペタと貼り付けるのはバイク好きがよくやることだが、ここで注目すべきはスクーターの絵柄の入ったワッペンだ。これは、80年代にイギリスで過ごしたフリークが所有していた一着で、現在は川崎市のショップLambrettabilityにディスプレイされているもの。背中全面に貼り付けられているのは、当時各地で開催されていたスクーターイベント"Scooter Run"や"Scooter Rally"の記念ワッペンである。

イベントに参加しなければ入手できないこのワッペンには、開催年月と開催地、そして当時のイギリスのシーンを象徴するようなカスタムスクーターのイラストが描かれている。

この中で一番古いワッペンは、背中の左肩付近に貼られている"Scooter Rally"のもの。ワッペンの内容を読み取ると、1983年の4月30日から5月2日にかけて、イギリス南部の都市Weymouth(ウェイマス)で開催されていた"Scooter Rally"だとわかった。スクーターオンリーのイベントで3日間も開催するなんて、一体どんなイベントなのだろう。こればかりは当時を知る人に聞くほかないのだが......。

さらにワッペンをつぶさに観察してみると、"Scooter Rally"も"Scooter Run"も、そのほとんどが3−4日間に渡って行われていることがわかった。また、開催地もIsle of Wight(ワイト島)、Exmouth(エクスマウス)、Margate(マーゲート)などロンドンから南のエリアに集中している。そして一番最近ものは1990年の"Scooter Run"のワッペンだった。

当時はイギリス各地でこうしたイベントが開催されていたというが、これらの情報から判断すると、このベストのオーナーは当時ロンドンやその近郊に住んでいて、83年ごろから90年まで自身のスクーターであちこちのイベントに出かけていたのではないか、そんなことも想像できてしまう。

幸い、このベストのオーナーはいま日本に住んでいるという。お会いする機会があれば、当時の熱狂ぶりをぜひ聞かせて欲しいものだ。

cooperation:Lambrettability
owner:P.Hedges

photographs:Kotaro Yamada
text:Ryo Tsuchiyama

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