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アメリカン・ホンダが、60年代のデリバリーに使用していたシボレー・アパッチをレストア

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AHM CHEVROLET APACHE 10

ホンダがアメリカ市場に進出したのは1959年のこと。2019年はそれからちょうど60周年に当たるメモリアルイヤーだ。それを記念して、カリフォルニア州トーランスのアメリカン・ホンダ・モーター(American Honda Motor Co., Inc.:以下AHM)が、当時のデリバリーに使用していたChevy Pick-Upのレストアを敢行。2019年6月にその車両を公開した。

レストアされたのは、当時のAHMが南カリフォルニアのホンダディーラーへのデリバリートラックとして実際に使用していた1961年式のCHEVROLET APACHE 10(シボレー・アパッチ)だ。発見された車両は、当時撮影された写真を元に、ボディーペイントや荷台の装備なども含めて忠実にレストアが施された。

AHM CHEVROLET APACHE 10
Los Angelsの4077 Pico Blvdに拠点を構えていた当時のAHM。写真は1961年頃に撮影。
AHM CHEVROLET APACHE 10
AHM CHEVROLET APACHE 10
このCHEVROLET APACHE 10は最大積載量がハーフトン(1/2)のモデル。歴代C10シリーズでも第1世代に当たるヴィンテージモデルである。
AHM CHEVROLET APACHE 10
純白の車体に入る赤いペイント、そして味のある手描きのレタリングも忠実に再現。ホンダのウイングマークに入る文字は「HM」ではなく「AHM」とされている。
AHM CHEVROLET APACHE 10
外観のリフレッシュとともに機関部にもレストアを敢行。現車は283ci(4.6L)のV8エンジンを搭載している。
AHM CHEVROLET APACHE 10
ハンドルはあえて色剥げを残したままにするなど、内装は適度にレストアされている。コラムシフトで操るミッションは3速。
AHM CHEVROLET APACHE 10
長さ8フィート(約2.4m)のベッドには2台のリトルホンダを積む。積載用の備品などを収納したと思われるベッド前方の木箱は新たに製作されたようだ。
AHM CHEVROLET APACHE 10
手前の赤い車両は排気量49cc、3速ミッションを搭載する1965年式のHonda 50(スーパーカブのアメリカ仕様の名称)。これもAHMがレストアした車両だ。1963年、AHMは莫大な広告費を投じて『YOU MEET THE NICEST PEOPLE ON A HONDA』というキャッチコピーでアメリカ西部を中心に大々的なキャンペーンを実施。1964年にはTVCMも展開し、Honda 50は大ヒット。その後ホンダは順調にセールスを拡大し、1965年までに全米シェア72%を獲得するほどまで成長した。
AHM CHEVROLET APACHE 10
Honda 50の隣に積まれているのは、当時Cycle World誌が「Baby Super Hawk」と呼んだ161cc・SOHC 2気筒の1965年式CB160。現車は2018年に完璧なレストアを受けた車両で、Honda 50とともにランニングコンディションを保っている。
AHM CHEVROLET APACHE 10

American Honda Motor Co., Inc.の設立60周年を記念した今回のレストアプロジェクトは、ホンダが全米で成功をつかむ足がかりとなった60年代初頭の雰囲気を現代に再現するものだ。

現在このCHEVLORET APACHE 10はベッドに積んだバイクとともに、カリフォルニア州トーランスにあるAHM本社ロビーに展示中とのこと。また、2019年11月にネバダ州ラスベガスで開催されるSEMA Showでも、車両展示が予定されているという。SEMAに足を運ぶなら、ぜひその姿を拝んでおきたい。

photographs:American Honda Motor Co., Inc.
text:Ryo Tsuchiyama

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