MOTORCYCLE

エンジンは空油冷式1800ccと明言! BMWプロトタイプボクサーカスタム第三弾公開

投稿日:

BMW Motorrad Concept R18

2019年5月24日、BMW Motorradはイタリア・コモ湖で開催された世界的なコンクールデレガンス「Concorso d’Eleganza Villa d’Este(コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ)」の会場で、市販前のプロトタイプボクサーエンジンを使用したカスタムプロジェクト第三弾を発表した。

BMW Motorrad Concept R18

“BMW Motorrad Concept R18”
これが今回発表されたコンセプトモデルの名称だ。気になるエンジンについても「排気量は1800cc」「冷却方式は空油冷式」と、これまでベールに包まれていた概要がようやく明らかにされた。もちろんこれまでBMW Motorradが世に送り出してきた水平対向2気筒、通称ボクサーエンジンとしては史上最大の排気量だ。

BMW Motorrad Concept R18

このところBMW Motorradは、市販前のプロトタイプエンジンをカスタムビルダーに託し、カスタムバイクとしてお披露目する手法でこのBig Boxer(ビッグボクサー)と呼ばれる新型エンジンのプロモーションを行っている。その第一弾は、2018年12月に横浜で開催された「Yokohama Hot Rod Custom Show 2018」で滋賀県のカスタムビルダー「Custom Works Zon」が発表した「Departed」であり、第二弾は2019年4月にテキサス州オースチンで開催された「The Handbuilt Show」でテキサスのビルダー「Revival Cycles」が発表した「Revival Birdcage」だった。

BMW Motorrad Concept R18
Custom Works Zonが2018年のヨコハマ・ホットロッドカスタムショーで発表したDeparted
BMW Motorrad Concept R18
Revival Cyclesが2019年4月のThe Handbuilt Showで発表したRevaival Birdcage

これまで発表された車両では、エンジンの外観もプロトタイプ然としていたが、今回のプロジェクト第三弾で発表されたエンジンは、市販化を見越した開発が着実に進んでいることをうかがわせる。事実、BMW Motorradはこの新型ボクサーエンジンを搭載したモデルを、クルーザーセグメントの新型車両として2020年に市販するとすでに発表している。

BMW Motorrad Concept R18
発表されたエンジンイラスト。燃料供給装置はシングルボディ・2バレルのインジェクションに見えるがその外観はクラシカルなキャブレター風。長いインレットパイプを介して左右シリンダーに混合気を送る。
BMW Motorrad Concept R18
BMW Motorrad Concept R18
美しくブラストされたエンジンケース。どこから見ても美しく、そんなテーマでデザインされたという。ヘッドカバー、プッッシュロッドタワー、インレットパイプ、エキゾーストパイプ、ペダル類まで質感の高いクロームメッキが施されている。
BMW Motorrad Concept R18
BMW Motorrad Concept R18
Concept R18では燃料供給にSOLEXデュアルキャブレターを使用。これはBMW四輪の名車、マルニこと「2002」のオマージュだそう。ファンネルはカンチレバー式のリアサスペンションを避けるように外向きへカーブししている。
BMW Motorrad Concept R18
細部まで50sデザインにこだわったというエクステリア。U型にカットされたヘッドライトレンズは、往年のBMW Motorrad車に採用されていたBOSCH製レンズへのオマージュ。ミュンヘナーと呼ばれるヴィンテージモデルファンにもグッと来るポイントだが、その中身はもちろんLED。
BMW Motorrad Concept R18
ハーネスなどが極力簡略化されたシンプルなコックピット。BMWロゴも控えめ。
BMW Motorrad Concept R18
左右2本出しのサイレンサーは異形断面。スイングアームもクラシックなスチールチューブで構成。真横から見るとリジッドフレームのようなデザインだ。
BMW Motorrad Concept R18
駆動方式はもちろんシャフト。シャフト本体、ユニバーサルジョイントまで美しくクロームメッキされている。

BMW Motorradは、2016年の「Concorso d’Eleganza Villa d’Este」でR5 Hommage(R5 オマージュ)というコンセプトモデルを発表していた。これは同社のR5というヴィンテージモデルをベースにしたカスタムバイクで、エンジンにはスーパーチャージャーを搭載するという意欲作だった。

BMW Motorrad Concept R18_R5 Hommage

実を言うと、当時はBMWがなぜこのようなバイクを発表したのか、その意図をはかりかねていたのだが、今回発表されたConcept R18を見れば一目瞭然。Concept R18の基本的なスタイルはこのR5 Hommageがベース、と言って間違いないだろう。R5 Hommageは、今回のコンセプトモデル発表を見据えたスタディモデルだったのではないか—そんな妄想をするのは筆者だけではないはず。

BMW Motorrad Concept R18_R5 Hommage
かつてスーパーチャージャー付きのファクトリーマシンRS255でGPを席巻したBMW。R5 Hommageにはそんな同社の歴史も詰まっていた。
BMW Motorrad Concept R18

3度のコンセプトモデル発表を経て、徐々にその詳細が明らかになるBMW史上最大の排気量を誇るボクサーエンジン。2020年の量産化に向けていよいよ最終段階に入っていると言っていいだろう。

今回の発表に合わせて公開されたConcept R18のプロモーションムービー。
気になるエンジン音も収録されている。

photo : BMW Motorrad
text : Ryo Tsuchiyama

-MOTORCYCLE
-, ,

Copyright© CUCUMBER MAGAZINE , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.