MOTORCYCLE

全ては走行時のハンドリングの向上と軽量化、より良い加速のために。

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「Cutdowns or Bobjobs」 Styleに対する見識は思考により変化する。 ここでは『ROLLER magazine』御意見番"Knuckle Buster"ことJeff Baerによる CutdownsとBobjobsに対する持論とその愛機41FLを紹介する。

Cutdownは主に1910~20年代のH-Dをベースに、さらなるスピードを求めて手を入れたレースバイクを指す言葉だと理解している。

 要らないパーツを取り除き、マスの重心とポジションを低く設定するためフレームをカットし、それに合わせてガス/オイルタンクもカットダウン。全ては走行時のハンドリングの向上と軽量化、より良い加速のためだ。ゆえにエンジンチューンと共に施工するのが定石だった。

 F-Headが主流だった時代ゆえ、市販のJ系シングルカムエンジンを劇的にホットにする2Camチューンも外せないメニューである。このCutdownこそが、後のBobjobというメソッドに派生するのだ。
 
 Bobjobは主に1930~50年代の車両をベースとするスタイルだと理解している。1930年から1957年に製造された米国産の二輪車で、オリジナルフレームとタンクを保持しつつ、走行に不必要な部品を捨て、前後フェンダーも短く切るか取り払い、四輪のスペアタイヤカバーや英国バイクのフェンダー流用するケースも散見された。フロントエンドはストック長のスプリンガーでもOKだが、XAスプリンガーやグライドフォーク、VARDのテレスコピックで決めるのが粋。
 
 Bobjobは往時のアフターマーケットとも密接にリンクしている。

 FLANDERSを筆頭にSTELLINGSHELLINGS/ATLAS/BATES/THORO/B&H/BECK/SUPERIORを知らずしてBobjobは語れない。
さらに1933年後半にAMAにより設定されたClass-Cというレースカテゴリーも、Bobjobに深く関与した。当初は45ciのSV車両で競われたが、36年に初のOHVモデルとしてナックルヘッドが、翌年にはModel-Uが発売され双方共にClass-C のTTレースに送り込まれたのだ。それらレーサーのスタイルがBobjobを確立させた。
 
 最後に。昨今Bobberという言葉を耳にするが、その歴史や真意を理解しない者が単に短いフェンダーのH-Dを指す単語として使っている。大きな勘違いで嫌気がさすぜ。俺はこれまで通りCutdownやBobjobと呼ばせていただくよ。

ナックルヘッドとレースが3度のメシより好きなJeffが、"フラットトラッカー"を指標して組み上げた41FL、紛う事無きBobjobだ。モーリスのマグネトー点火でバッテリーも灯火類もダイナモも捨て去ったレース専科。トラックをぶっ飛ばしながらじっくりとアップデートさせ、姿を変えるのものKnuckle Busterの流儀。


ハイトの短いTTオイルタンクを用いるために、シートポストのオイルマウントを上部にリロケート。車体のレフトサイドを見るとトランス及びプライマリーの後部がアップマウントされているのが判る。ナロークラッチ用のプライマリーカバーだが、整備性の良い高年式クラッチを流用するために加工済み。2インチ長いXAスプリンガーと19インチホイールで車高をリフトアップする。

TEXT:Jeff Baer
TRANSLATION:Ken Nagahara

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