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スカニアのディーラーメカが、ボロボロのトラックを1500時間かけてレストア

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1971 SCANIA L85 Super_レストア

SCANIAのディーラーメカニックが、18ヶ月かけてレストアした1971年製ボンネットトラックの姿が公開された。

SCANIA(スカニア)は、スウェーデンの老舗バス・トラックメーカーで、ヨーロッパ各国にディーラーシップを展開している。今回ボンネットトラックをレストアしたのは、ポーランド南部の都市クリヴィツェでディーラーサービスメカとして勤務するPawel Filipczyk氏だ。Pawel氏は、1971年製の「SCANIA L85 Super」をボロボロの状態で入手。そこから延べ1500時間に及ぶレストア作業を経て、まるで新車と見違えるほど美しい状態にまで蘇らせた。

1971 SCANIA L85 Super_レストア
入手した時の「SCANIA L85 Super」の姿。シャーシとキャビン、ボンネットフード、そしてフロントフェンダーの一部が残っているだけで、外装は欠品だらけ。ここから部品を集めてレストアを進めたのだという。
1971 SCANIA L85 Super_レストア
コックピットも美しく、そして適度にレストアされている。
1971 SCANIA L85 Super_レストア
内側にはアナログ時計が仕込まれたスピードメーター。オドメーターの表示は45万kmオーバーだ。オドメーターをゼロに戻していないのは、このトラックが駆け抜けた歴史に敬意を表しているのだろう。
1971 SCANIA L85 Super_レストア
レストアを敢行したPawel Filipczyk氏はディーラー勤務10年のベテランメカ。

ヴィンテージトラックのレストアを手がけることが長年の夢だったというPawel氏。しかし、部品探しにはやはり苦労したという。

「いちばん大変だったのは部品を探すことでした。作業開始直後は本当に大変でした。でも、ひと月ほどすると、必要な部品の80%は入手できましたよ」

車両の年式を考えると驚くべきスピードで部品を調達した彼。なんでもSCANIAのサービスセンターに務める友人の力を借りることで部品を集めることができたのだという。そしてそこから18ヶ月もの歳月をかけて根気よくレストアを続け、ついに202馬力のエンジンが雄叫びをあげる。

「レストアを終えて、最初にエンジンに火を入れた瞬間は、私にとっては本当にかけがえのない経験となりました」

レストア中はこのトラックのハンドルを握ることを何より楽しみにしていたというPawel氏。レストアを終えたいまでも思いは変わらず、運転するたびにその喜びを噛みしめているそうだ。

photographs:SCANIA
text:Ryo Tsuchiyama

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